当会議所は、八王子市内の中小・小規模事業者の事業承継に関する課題解決を一層進めるため、7月13日、八王子市（石森孝志市長）並びに日本政策金融公庫八王子支店（有田哲二支店長）３者による覚書を締結しました。
　これまで八王子市や日本公庫とは、事業承継に関するセミナーを共催で行うなどの事業を行って参りましたが、本覚書を締結することで３者間の相互連携をより一層円滑化し、各機関の持つ情報や各種支援制度をワンストップで提供する体制を整えました。
　自治体と商工会議所、日本公庫との事業承継分野における覚書締結は、東京都内では初の取組みとなります。

　具体的には、当会議所中小企業相談所で継続して行っている事業承継者向けの「勇退塾」やサイバーシルクロード八王子が行う後継者育成塾「はちおうじ未来塾」への参加の呼び掛け、また「事業承継・引き継ぎ支援センター」の協力を得て実施している相談専門員による個別相談、八王子市では市内企業への周知やセミナーの共催、企業と専門機関との引き合わせ、そして日本政策金融公庫では、後継者不在の小規模事業者と創業希望者等を引き合わせる「事業承継マッチング支援」の活用や金融支援など、それぞれの機関の持つ強みを相互に発揮し、より効果的で一体的な支援を行っていくことを目指します。

　最近、当会議所の会員企業の中で「後継者難による廃業」という退会が増えており、国内企業数の99・７％、従業者数の約７割の雇用を支えている中小企業の事業承継問題は八王子にとっても待ったなしの課題であるとの認識の元、連携を機に「身近な相談窓口」として当会議所の役割を、今後も一層果たして参ります。
「後継者がいない」「どのように進めていったらいいのか分からない」という会員企業は、是非この機会に中小企業相談所（☎０４２－６２３－６３１１）までご連絡を。