急激な経済活動の拡大に伴い、二酸化炭素(CO2)増加に伴う地球温暖化が地球の自然環境を悪化させるものとして、大きな課題となっている。こうした地球規模の課題に対し、国際的な取り組みが進められており、我が国でも省エネ・低炭素社会の実現を目指して、官民を挙げて環境対策に取り組んでいる。
こうした時、経済界を代表する公的な団体として、日本商工会議所においては、環境対策を重点事業の一つに揚げ、すでに「環境行動計画」を策定し、具体的な取り組みを進めている。
こうした時代の要請のもと、八王子商工会議所においても、会員企業の協力・参加の下に、省エネ・低炭素社会の実現を目指し、環境行動計画を策定する。
日本商工会議所では「環境行動計画」を策定し、全国515商工会議所の環境対策への取り組みを勧めている。
これを受け、八王子商工会議所においては、積極的に環境問題に取り組み、会員企業が実施可能な具体的な環境対策の実施を呼びかけ、合わせて会員企業の経営コストの削減や事業効率の改善に結びつけるものとする。
「環境行動計画」の具体的な事業は次の通りとする。
- 普及啓発
会報・ホームページなどを通して、省エネルギーやCO2排出削減に関する、情報を継続的に発信する。
- CO2排出量を把握するチェックシートの活用促進。
- 省エネルギー診断(無料)の活用促進
東京都地球温暖化防止活動センターによる、中小企業向け無料診断。
- 環境・省エネに関する研修会、講習会の開催。
- 行政との連携
八王子市の施策に積極的に協力し、より効果的な事業を展開する。
- 国内クレジット制度の活用推進
大企業が中小企業に資金、技術を提供し、CO2排出削減をした場合、削減分を大企業が自ら削減したとみなす制度。
- 日本商工会議所との連携を密にし、先進事例等の研究を行う。
- 「地球温暖化防止対策行動宣言事業所」のPR
積極的に取り組む宣言事業所を会報等でPRする。
会員企業は、八王子商工会議所の「環境行動計画」にもとづいた「地球温暖化防止対策行動指針」を参考に実行可能な温暖化対策を掲げ、その実現に努める。
「地球温暖化防止対策行動指針」
- 自社のエネルギー使用量(CO2排出量)を把握する。
「商工会議所環境行動計画支援サイト」よりエネルギー使用量を入力すると、CO2排出量、エネルギー使用量、が管理できます。
- 自社のエネルギー使用量を把握することにより、各設備等に無駄があるかどうかの点検を行う。(エアコンの設定温度・使用のない場所の蛍光灯の管理等)
- 機器・設備の更新期には、省エネタイプの選定に努めエネルギー使用を削減する。
- エコドライブを実践する。
- 職員の省エネ意識・知識の向上を図る。
- クールビズ・ウォームビズを実施する。
- 廃棄物のリサイクル化向上のため、分別を徹底する。
- 簡易包装・レジ袋の削減等に取り組む。
- グリーンカーテンの活用(緑化事業)