地球温暖化は、地球全体の平均気温が長期的に上昇することに伴い、海面上昇による水没や異常気象等による生態系への深刻な影響が発生し、食料不足や熱帯性の感染症が増加するという悪循環が問題となっております。
その大きな原因として温室効果ガスがあげられております。その約80%を占めるのが二酸化炭素(CO2)となっており、産業革命以降、急激な経済活動の拡大にともない、毎年排出量は増加を続けている状況です。
1997年に締結された京都議定書において、日本は2012年度までに、1990年度比6%の温室効果ガス削減目標を達成しなければなりません。しかし実際は2007年度において9%増加しており、目標達成は困難とみられています。これまで以上に国内においては、一層の温室効果ガス削減に向けた努力が求められてくることが予想されます。
このような中、大企業においては自主行動計画を通じ、様々な対策を実施しているが、日本企業数の99.7%を占める中小企業については、厳しい経営環境の中で、人手や資金、情報の不足等により、必ずしも取り組みが進んでいるとはいえない状況です。
この地球温暖化対策への取り組みは、企業にとって経費節減や環境ビジネスへの進出などイノベーションを行う機会にもなり意義があります。
以上のことから、八王子商工会議所としても、会員企業が地球温暖化対策に取り組んでいくことを支援し、環境対策と経済性を両立させ、持続的な経済発展にむけて取り組み、環境立国として発展していくことに貢献していくことが必要となります。