会頭メッセージ

『賃上げへの支援を』~樫﨑会頭からのメッセージ Vol.57

蒸し暑い日々が続いておりますが、梅雨が明ければ、間もなく本格的な夏がやって参ります。八王子の夏と言えば「八王子まつり」、開催までひと月を切りました。市内外から80万人が集まる当市最大のイベントとなった八王子まつりですが、昨年実施した金曜日の夜店の出店は、安心・安全を担保する観点から、今年は一部の金融機関駐車場エリアのみとなりました。来場者が年々増えるのは、まちの活性化にとって大変喜ばしいことですが、事故なく安心して楽しんでいただくための警備体制、トイレやごみ捨て場などの環境整備は、極めて重要な課題だと考えております。我が町の祭りとして末永く継続していくために、地域事業者、町会や住民の皆様には今後一層のご理解とご協力をお願いいたします。

さて6月24日に当所総会が終了し、昨年度の事業報告と収支決算についてご承認をいただきました。昨年は創立130周年記念事業や八王子桑都千景事業などのビッグプロジェクトに加え、トイレ大賞の実施、GXの推進、八王子市からの委託事業、そして会員増強も300社を超える純増を達成するなど、例年と比べ活動的な一年となりました。職員は元より、関係者の皆様には相当のご負担をおかけていることは十分承知しておりますが、各事業が滞りなく遂行できておりますのは、自社の経営がありながら、当所の活動に多くの時間を割いていただいている役員議員の皆様、組織基盤を支えていただいている会員企業の皆様、そして地域活性化という同じ志を持つ、行政を始め各関係機関の皆様方の深いご理解とご協力があるからこそであり、改めて感謝申し上げる次第です。

また今の最大の関心事としましては、人手不足と賃金の問題が気がかりです。先月の日本銀行との意見交換会でもお伝えしたのですが、現政権が掲げる「2020年代中に最低賃金1500円を目指す」という話は、日本商工会議所小林会頭も実現は厳しいと話しております。報道では、期間を更に前倒しすべきとの要望を政府に要求している組織もあるとのことで大変危惧しております。賃上げ原資の確保として価格転嫁が直ぐにできればいいですが、特に「BtoC」の事業はそう簡単ではなく、1500円では成り立たない、店をたたまざると得ないという声は身近なところでも聞こえています。もちろん生産性向上や職場環境の整備など、魅力ある企業、選ばれる企業に向けた個々の取り組みは必要ですが、それだけでは難しい経済環境の元では、安定した政府、そして賃上げを下支えする中小企業施策は必要不可欠だと感じています。急激な最低賃金のアップには、合わせて支援策をセットで講じてもらえるよう、地域の中小・小規模事業者の代表として、機会を捉え訴えて参る所存です。

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