令和4年度がスタートしておりますが、地域の会員企業からは、ウクライナ・ロシア情勢の影響による原材料価格の上昇や原油価格の高止まりへの懸念、また「まん延防止等重点措置」が解除されたとはいうものの、「外出控え」による観光業、飲食業の業況回復の道の険しさなど、不透明な環境下での経営に対する不安の声が数多く聞かれます。そうした社会情勢を踏まえ、当会議所としていかに活動を進めていくべきかを日々思考しながら、コロナ禍でも出来うる限りの事業を今年度においても進めて参ります。
3月の議員総会にて、令和4年度事業計画と収支計画について承認いただきました。事業計画では4つの重点項目を掲げておりますが、記載のない部分で進めて参りたいと考えていることについてお話します。
まずは会員交流事業です。コロナ禍でしばらく実施できていない会員相互の交流、親睦事業については、感染状況を踏まえながらも、今年は積極的に進めていきたいと思います。延期した「新春の集い」の早期実施や全会員を対象とした「会員ゴルフ大会」、歴史的にも繋がりの深い山梨県郡内地域との相互観光交流、市内にある創業百年以上の歴史を持つ企業やこれから百年に向かう老舗企業の連携組織「(仮)百年企業八王子のれん会」の立ち上げなど、会員企業同士の交流促進を進めて参ります。お互いを知ることによるビジネスマッチングや相互研鑽など、幅広い地域商工業が集まる組織ならではの強みを一層引き出して参りたいと考えております。
また、本年10月の「東京たま未来メッセ」の開設や、「中町再整備事業」の完成を踏まえたMICEの推進に当たっては、イベント誘致やアフターコンベンションの充実を図る上でも、多摩地域全体を挙げての連携が必要です。都内初の「日本遺産」認定を受けた高尾山や芸者などの歴史と伝統、豊かな食文化を誇る我が町八王子、「宿泊施設」や大型商業施設を多く抱える立川など、それぞれの市の持つ強みを掛け合わせることで多摩地域の魅力が強化され、それぞれの地域が活性化されるよう、今後一層密に連携できるよう動いて参ります。
「屋上看板」のリニューアルについてもここで承認をいただきましたので、本年7月頃の開設を目指して進めて参ります。会員の皆様には、1日90回(1回15秒)の動画配信を月3万円で提供いたします。こちらは改めて専用サイトを作成し、ご案内をさせていただきますので、是非ご活用下さい。
今年度は三年に一度の議員改選期に当たります。組織や体制も時代に合わせて変化して参ります。地域と共に歩み、会員の皆様に寄り添いながら、先行きの見通せない今だからこそ信頼いただける経済団体として、これからも汗を流して参りますので、引き続きご支援の程宜しくお願いいたします。