令和3年度も残すところひと月半となりました。3月決算に向けた取りまとめと令和4年度事業のスタートに向け準備を進めているところですが、役員議員並びに職員総力を挙げて推進して参りました「会員増強運動」は、今や「4200会員」の目標に近づこうとしております。今年度だけで約350社の新会員をお迎えしているわけですが、長期化するコロナ禍にあって、これほどの企業の皆様にご賛同いただけたことは、地域の中小・小規模事業者の発展のためにある商工会議所への期待、責務の重さを改めて実感しているところです。未だコロナの感染状況に制約を受けながらの活動ではありますが、会員の皆様の期待を裏切ることのないよう、引き続き事業推進に全力を注いで参ります。
会員は順調に増えておりますが、市内ではまだ会議所の活動が正しく認知されているとは思っておりません。市外から移転してこられた方、新規開業した方やフリーランスの方は元より、長い間八王子でご商売をされている方でも、商工会議所に対して「敷居が高い」と感じられている方も多くいらっしゃるようで、そうした方々にもっと身近で、頼りになる組織だということをご理解いただくためには、様々な媒体を使った情報発信、広報活動というものは極めて重要だと考えております。
会頭就任後、私は広報について真っ先に見直しを行いました。会報「はちおうじ商工会議所だより」の刷新、CATV番組「八王子が一番TV」の制作、また「郷土愛」を表現する言葉として、会う人会う人にお伝えしている「八王子が一番」というキャッチコピーについては、日本工学院八王子専門学校のご協力を得てロゴマークを作成し、また今後市内各所に掲出いただくポスターもお願いしており、企業経営者だけではなくその従業員、市民も含めて、親しみを感じていただけるよう努めております。
広報の関係で現在検討しておりますのは、商工会議所会館の「屋上看板」を活かせないかということです。高尾山薬王院にもご了解をいただき、国道16号の「八王子エルシィ側」から「浅川橋方面」へ向かう際に見える看板の半面部分を、今後会議所のPRで使わせていただくこととしました。視認性も良く大変目立つ場所でもありますから、会議所だけではなく、会員の皆様や行政、関係団体の皆様にも活用いただける方法はないかと検討しております。今後方向性が定まりましたら皆様にもお示ししたいと思います。
会議所の周知だけではなく、いかに地域としての「八王子」を世の中にPRするかは、八王子市や観光コンベンション協会はもちろん、地域に関わる全ての団体や個人が一体となって進めていく必要があります。「八王子が一番TV」のエンディングテーマとして使わせていただいている『八王子のうた』を歌う地元出身のヒロミさんもそのお一人です。常に「八王子が一番」という気持ち、八王子に生まれ、八王子で暮らし、八王子で働いているという自負と誇りを持ち、これからも様々な方法で「八王子」という地域を発信して参りたいと思います。(了)