会頭メッセージ

『職域接種の実施』~樫﨑会頭からのメッセージ Vol.14

東京都では、6月21日より「緊急事態宣言」から「まん延防止等重点措置」に移行し、飲食店での酒の提供を認める一方、酒を提供する店に対しては利用を1グループ2人まで、滞在時間を90分までとするなどの制限を設けることとなりました。これだけ長期に渡り事業活動が制限されている飲食業の皆様のお気持ちは、察するに余りあります。都からの協力金も申請から振込みまで相当の時間がかかっているようであり、中心部では非常に多くの店舗が休業し、撤退を余儀なくされている状況で、コロナ流行以前の町の様子を思い起こしますと、実に寂しい限りです。

そうした中、コロナ禍を乗り切る「切り札」と言われる「ワクチン接種」が、国や地方自治体を挙げて加速度的に進められています。八王子市につきましては、高齢者の接種率が全国平均の3倍のスピードで進んでいるとのことで、これは、八王子市ワクチン接種担当職員の皆様のご努力は元より、常日頃、八王子市医師会と行政の連携がしっかり構築されていることの証左ではないかと考えます。

自治体の接種の動きと連動して、一方では大企業の職域接種が進む中、産業医のいない中小・小規模事業者の共同接種については、商工会議所が窓口になって行うことができるという情報を一早く萩生田文部科学大臣からいただきました。 当会議所としては、順調な市民向け接種と合わせて、一日でも早く接種を終えて、事業活動を安心・安全に進めていきたい事業者のために、何かお役に立てないかと至急検討に入りました。

「職域接種」のネックとなる「打ち手の確保」の問題については、毎年当会議所共済制度利用者向けに実施している「インフルエンザ接種」で協力をいただいている「仁和会総合病院」、また人的繋がりのある「八王子医療センター」に快くお引き受けいただくことができました。また現場スタッフとして、会議所議員の日本工学院八王子専門学校(片柳学園)の学生に全面協力いただけることになりました。日頃の協力関係が実を結び、第一回目が7月7日~16日まで、第2回目が8月4日~13日までの計20日間、合計3000名を会議所会館にて受け入れる体制を構築することができました。もちろん、全会員企業の従業員全てを受け入れるには到底足りません。まずは主たる事業として「酒食を供する事業者」と厳しい観光業にあって個人客との密室を強制される「タクシー事業者」を優先し、その後申込状況を見ながら対象を広げて参ります。貴重なワクチンを無駄にすることなく、国家プロジェクトの一旦を担う地域経済団体として、成功に向けて邁進して参ります。 この度の「職域接種」における会員各位のご理解とご協力を、何卒よろしくお願いします。(了)

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