コロナ感染者増加の波は未だ収まらず、東京都では３度目の「緊急事態宣言」が発出されました。昨年来、感染拡大に伴う事業活動への制限が開始されてから既に１年以上の歳月が流れており、長期化により疲弊する地域事業者の為に、よりきめ細かな対応が必要であると認識しています。

そうした中、「広報」による情報発信力を強化するため、４月より「会報」とJ:COMのテレビ番組を刷新いたしました。特にテレビ番組については『八王子が一番ＴＶ』に改題し、市民の皆様にも商工会議所を身近に感じていただける情報提供をコンセプトに、４月は老舗企業を、５月は「日本遺産」の構成文化財「滝山城跡」を特集しました。今後も「八王子が一番」と感じていただける番組を毎月発信して参りますので、是非ご覧下さい。

さて、当会議所では引き続き、国や行政から発信される中小企業支援策を皆様にお伝えし、申請のお手伝いを進めております。支援金や補助金は是非うまく活用いただき、その間に次の一手を考える、その際には中小企業相談所の持つリソースを大いに利用していただきたいと思います。相談所では、様々な国家資格を持った専門家や金融機関、アドバイザリー組織と常に連携しています。ネットワークを活かした事業者相互の取引あっせん、またホームページなどの広報媒体を通じたＰＲの面でもお役に立てるかもしれません。

「取引あっせん」については、日頃事業者や市民の皆様からもお問合せをいただく頻度の高い業務の一つです。「〇〇を製造できる工場はないか」「〇〇を扱っているお店を知りたい」「販売パートナーを探している」など、会議所には様々な問い合わせがあります。そうしたご要望にお応えするためには、日頃から我々も会員企業の皆様の「事業内容」を良く把握する必要があります。会員訪問で現在のお仕事の様子を伺ったり、「新春の集い」「地区交流会」での情報交換、相談所での個別相談などもその一つです。

現在、会議所を挙げて「会員増強」を行っておりますが、その意義は安定した運営基盤を築くことはもちろんですが、身近な会員同士が連携することでお互いの経営課題が克服され、関連企業を含めたそれぞれの企業が発展し、ひいては地域経済全体の活性化に繋げることも目的です。

会員同士の「強み」を掛け合わせ、次の事業展開に向けて発展していく、そうした「繋がり」が生まれるような取り組みを今後も続けていきたいと思っておりますので、会員の皆様方も是非「会員増強」にご協力いただければ幸いです（了）