延長が続いていた「緊急事態宣言」は、３月21日をもって解除されましたが、都内では感染者数のリバウンド懸念もあり、飲食関連や観光産業など一部の業界では、依然厳しい状況が続いております。
そうした中、当会議所では、３月23日開催の議員総会において、令和３年度事業計画・収支予算案が承認されました。会頭就任後間もなく始まったコロナ問題で、令和２年度は事業の大半が中止、延期となりました。当初予算や収支計画は大幅な修正を余儀なくされ、事業活動が極めて限定的となってしまいました。緊急事態宣言が明け、ワクチン接種も今後進んでいく今年度については、「本来の活動をしっかり遂行していく」ことを前提とした事業計画、予算組みを行いました。

本号でもご案内の通り、事業計画において私は４つの重点事業を掲げました。「会員増強」については、当面4,000会員を目標に継続いたします。「数の論理」という言葉の通り、会員の輪を広げ、会員同士が連携することこそ、地域の経済力を高めることに繋がります。会員の皆様におかれましても、お付き合いのある市内企業で未加入の事業所がおられましたら、是非お勧めいただければ幸いです。

また、中小企業施策の活用支援と合わせて、今年度は「デジタル化」を一つのテーマに掲げました。「デジタル化」と一口に言っても、どこから手を付けていいのか漠然としているのも事実かと思います。中小企業の身の丈にあった「デジタル化」やその取り組み方について、商工会議所としてどのようにお手伝いできるのか検討して参ります。

広報の刷新に関しては、「見やすく読んでいただける会報」を目指して今号より刷新いたしました。また長年「商工会議所アワー」として配信してきましたCATV番組も『八王子が一番ＴＶ』に改題し、「八王子が一番」を通年テーマとして番組制作いたします。YouTubeやＳＮＳなど他の媒体も活用しながら、商工会議所を広く一般の方に「見える化」して参ります。

最後に、地域活性化事業ですが、伝統文化伝承・交流スペース、小規模商業の集積を図る「中町Ａプロジェクト」、来年秋に開業予定の「都立多摩産業交流センター」の活用、「日本遺産」認定を契機とした観光振興など、経済活性化に寄与する様々な具体的テーマについて、八王子市とも連携しながら進めて参ります。 　今年度も引き続き、会員の皆様のご支援、ご協力を宜しくお願いいたします。（了）