3月7日までの「緊急事態宣言」が解除されるか否か、これを書いている時点では不明ですが、解除されたとしても依然「コロナ禍」であることに変わりはなく、地域経済の回復にはまだ相当の時間が掛かると思われます。
国や地方自治体の中小企業支援策については常に注視しているところですが、今月から「飲食店の時短営業」や「外出自粛」等の影響を受けている事業者向けの「一時支援金」の申請受付が始まっています。当会議所の会員企業については、手続きの一部を省略できることになっており、詳細については会報の他、ホームぺージやメールなど各種広報を通じて随時お伝えして参ります。
さて、その「広報」ですが、当コラムでも何度かお伝えしてます通り、新年度からの大幅な刷新に向け、鋭意準備を進めております。
会報については、「読み易さ」と「扱い易さ」を考え、現在のモノクロのタブロイド判から「A4サイズ」に変更し、表紙など一部をカラー化します。内容も会議所の動きは元より、部会や委員会、中小企業相談所からのご案内、会員情報、景況観測などをページごとに見やすく整理し、会員の皆様に毎月関心を持って読んでいただける誌面作りを目指します。
また、これまで「商工会議所アワー」のタイトルで放映して参りましたCATV(J:COM)の番組制作については、事業者だけではなく、多くの市民の皆様の目に留めていただけるよう、タイトルを含め内容を刷新いたします。
私は常々「八王子が一番」と言い続けておりますが、「八王子が一番」と思う「もの」や「こと」は沢山あると考えています。それが何かを各々で考え、新たな発見を共有することも、また楽しみではないかと思っています。
例えば、会員企業の中で「100年を超える老舗企業」というのは市内で90社以上、江戸時代から続いている企業も実に10社以上も存在します。同業種で頑張っているお店もあれば、時代によって業態転換をされている企業もあります。「老舗企業が多い」という事実は、昔から宿場町として栄えてきた「八王子」の特徴であり、町としての「懐の深さ」をつくづく感じます。
そこで、来月からの番組制作では、「八王子が一番」を通年のテーマに掲げ、様々な切り口で「八王子の魅力」をご紹介して参ります。番組は後からでも視聴できるようネット配信も行う予定ですので、是非ご期待下さい。
来月から新年度となりますが、広報の刷新以外の重点事業としましては、会員増強の継続、会員企業や会議所を含めた「デジタル化」への対応、そして認定から1年を迎える「日本遺産」を活かした観光振興について、八王子市や八王子観光コンベンション協会とも協調しながら推進していきたいと考えております。
引き続き、新年度も会員の皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。(了)