会頭メッセージ

「一年を振り返って」~樫﨑会頭からのメッセージ Vol.6

樫﨑会頭

朝晩の冷え込みも次第に厳しくなりつつある昨今、「日本遺産」の認定を受けた「高尾山」では、いよいよ紅葉の見頃を迎える季節となりました。「国内旅行」に限っては、国の「Go Toトラベル」事業で補助金が出ることもあり、各地の観光客は徐々に増えつつあるようですが、海外との往来が未だ滞っている中、本来の姿に戻るにはまだ時間がかかりそうです。

さて、昨年11月に会頭職を拝命して以来、ちょうど一年が過ぎました。本当にあっという間の一年間でした。会頭になって、改めて「商工会議所」の役割と業務が実に広範囲に渡って執り行われており、行政は元より、上部組織や関係団体、地域等と密接に連携していることを認識させられました。これはひとえに、125年という歴史ある等商工会議所への信頼と期待の証であり、地域経済団体として、一定期間を任せられた者の責務の重さに気が引き締まる思いです。

就任の挨拶で、私は具体的な3つの目標を掲げました。一つ目は、役員・議員、また職員を上げての「会員増強」です。先月末現在で80社以上の純増となっており、ここで3,800会員を超えました。「休廃業」「移転」等の理由で退会される方もある中で、これだけ多くの新メンバーを迎えられたことは、会員増強にご尽力いただいた皆様には改めて感謝する次第です。組織の基盤を強化し、安定した運営を行っていく為には、会員拡大、組織率の向上は必要不可欠です。それには、皆様にとってこれまで以上に頼りになる、お役に立てる商工会議所事業を推進していかなければなりません。特に今回のように、企業運営の根幹を揺るがす不測の事態が起きた時、「最後に頼れるのは商工会議所」と思っていただけるよう、引き続き努力して参ります。

二つ目は「人材不足の解消に向けた仕組み作り」というテーマですが、コロナ禍における業務の見直しや生産性向上への取り組み等によって、雇用面では一時的に落ち着いている業種もあろうかと思いますが、中小企業は常に「人」の問題を抱えており、労働力人口が益々減少していくこれからの経営環境においては、やはり「人材不足」は免れない課題と考えております。引き続き「人材登録バンク検討委員会」にて議論を進め、時代に合った仕組みを検討して参ります。

最後に、「中小企業向け補助金の活用」という点ですが、この目標を掲げた直後に「コロナ」の問題が発生し、従来の補助金だけではなく、国や地方自治体から様々な給付金、支援金が矢継ぎ早に展開されました。当会議所としましては、会報、チラシ、会員向けメール等の媒体を使って分かり易くスピーディにお伝えし、一方で、中小企業相談所を中心に、ビジネスお助け隊や社会保険労務士会の皆様にもご協力いただきながら申請書類作成等のアドバイスを行い、中小・小規模事業者の皆様の事業継続に役立てていただきました。まだ現在進行形ではありますが、今後も国や行政の支援情報には常にアンテナを高くし、会員の皆様には随時お伝えして参ります。

今後も、行政とはしっかり連携をとりながら、地域経済活性化とまちづくりにしっかり取り組み、他市には絶対に負けない強い「八王子」を目指して貢献して参ります。(了)

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