会頭メッセージ

「地域経済を停滞させないために」~樫﨑会頭からのメッセージ Vol.4

樫﨑会頭

9月に入り、新型コロナウイルス感染拡大の影響は既に半年以上に及んでいますが、未だ波は収まらず、経済の正常化までには険しい道のりが続いています。メディアでは、これから年末にかけてインフルエンザや風邪が流行する季節を迎えるにあたり、コロナの再拡大と相まって混乱が懸念される等、危機感を募らせる情報ばかりが毎日のように報道されています。

そうした中にあって、当会議所では国からの要請を受け、「法人200万円・個人100万円」を支給する、いわゆる「持続化給付金」について、電子申請の困難な事業者に申請のお手伝いをさせていただく「申請サポート事業」を、当会議所4階ホールを提供する形で協力させていただきました。5月連休明けからスタートした当事業も、「八王子会場」としては8月末日をもって終了となりましたが、国の公表ではこれまで全国で300万社を超える企業への給付が終了し、当会場では900社近くの皆様をサポートさせていただきました。市内小規模事業者からは「給付金のお陰で助けられた」という声を多数伺っており、支給の遅れ等の問題はあったものの、大変有意義な施策だったのではないかと考えています。

当会議所では国や東京都、八王子市のコロナ対策関連の支援金について、会報、メール、ホームページ等を通じて適宜ご案内し、中小企業相談所にて申請に関するご相談に応じておりますが、小規模事業者向け「マル経融資」や国等の「無利子融資」を上手く組み合わせていただきながら、事業の継続に向けてご努力をされている会員企業の皆様の、「新しい生活様式」に適応した事業の再構築や新事業展開がスムーズに図れますよう、引き続きご支援させていただきます。

また、春以降開催を見合わせておりました「中心市街地」でのイベント事業ににつきましては、感染拡大防止に十分配慮しながら、一歩ずつ動き始めなければなりません。直近では、毎年10月に開催している「わくわくフェア」について、市内中町に新たに開設される八王子市の休憩施設「まち・なか」のオープニングセレモニーと合わせる形で、10月3日の一日限定にて実施する方向で準備を進めております。「3密」を防ぎながら、いかに中心市街地でイベントができるのか、出展する各部会や団体が今知恵を出し合いながら検討しているところです。

加えて、本来であれば秋の観光シーズン、また年末の忘年会や新年会という「かき入れ時」を迎えるはずの観光産業、飲食店の皆様方の、終わりの見えない「自粛ムード」の中で営業を続けていかざるをえない「不安」や「苦しみ」を思いますと、心が痛むと同時に、地域経済団体として「何が出来るのか」を考えない日はありません。

我々が出来ることは、いつまでも「自粛」を是とするのではなく、感染防止対策を適切に講じながらも、従来とは「形」を変えたやり方を柔軟に検討し、少しでも地域経済を回していくということを真剣に考えなければならないと思っています。まずは会議所活動を動かしていく、活動の中で会員事業所を支えていく、そして会員の皆様同士もお互いで支え合う。ちなみに、来年1月の「新年議員賀詞交歓会」についても、コロナ禍に対応した、これまでとは違った趣向で開催するつもりです。

当市の日本遺産認定を契機に、「産業交流センター」の開設やMICE事業が今後益々本格化していく中で、訪れる人々をもてなす「観光」「食文化」の火を絶やさぬよう、より一層会員の皆様のご理解ご協力をお願いいたします。(了)

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