建設部会は10月27日、28日、「がんばろう!日本 被災地復興支援プロジェクト」~福島・仙台・平泉~視察研修を実施し、19名が参加しました。当研修は、福島・仙台商工会議所協力のもと、東京都被災地応援ツアーを活用したものです。
初日は、福島商工会議所の紺野・渡邉両副会頭、佐久間建設業部会副部会長ほか関係者出席のもと懇談会を開催しました。
冒頭の挨拶で、黒須部会長は、当商工会議所で取り組んでいる「地産・地消・地活」事業の紹介を行うとともに、田辺会頭の名代として、八王子商工会議所からの義援金と地場製品を紺野副会頭に贈呈しました。
紺野副会頭は「福島県は人口流出に歯止めがかからず、毎月3,000人規模で減っています。放射能が付着しているがれきの処分場も決まっておらず、解決には時間がかかります。放射能という目に見えないものとの戦いが続いていますが、一歩ずつ前進することが必要です。」
続いて、渡邉副会頭は「事業継続の瀬戸際に立たされている状況は変わりません。一般旅行客の予約が依然少ないことに加え、観光に必要なインフラ復旧が進んでいません。さらに”食の安全”も大きな問題となっています。」と風評被害に対する切実な思いと併せて、「被災地の状況を見て、感じていただき、地元に帰って正確な情報を伝えていただくことが、これからの福島復興につながります。」と話しました。
また、佐久間副部会長より、被災後に建設業界が行った応急・復旧の具体的な取り組みについての説明を受けました。
その後、仙台空港周辺の視察を行い、被害の爪痕を見ることで改めて震災の大きさを感じました。視察参加者より「福島県内の風評被害の状況についてのお話しで、改めて大変な状況を知りました。」「被災地の現状を見た時には涙し、本当に考えさせられることがたくさんありました。」との声を聞くことができました。
2日目は今年8月に世界遺産に登録された平泉を視察し、帰路につきました。