令和6年度も既に上半期が終了し、いよいよ後半戦、秋のイベントシーズンに入りました。今月は「八王子トイレ大賞」の発表の他、中心市街地で八王子の伝統文化を披露する「わくわくフェア」や食文化の祭典「フードフェスティバル」、また来月には創立130周年記念式典と祝賀会が控えており、現在粛々と準備を進めているところです。

さて、中小企業の経営環境は仕入価格の上昇や人手不足等、コロナ禍以降も依然厳しい状況は続いておりますが、会員企業の中には、工場を増築・新設したり、事務所を拡張するなど事業を拡大させている企業も見受けられます。こうした会員企業の動向は、地域商工業の発展を第一義とする当会議所としても大変喜ばしいことですが、一方ではニーズに見合う土地が見つからず、他地域に移転を余儀なくされる企業があることも事実です。

これまで長きに渡り八王子で操業し、雇用や税収面で大きく貢献いただいてきた中小企業が、その更なる発展を機に八王子を離れるというのは大変残念な気持ちで一杯です。またその跡地が住宅など他の用途に転用されるとなると、産業用地そのものが減少してしまうことにも繋がります。

そうした課題を少しでも解決しようと、事前に工場などの投資計画を企業から伺い、それに適した候補地について、不動産業界や金融機関の皆様とも連携しながら情報収集を図っていこうという事業を、この度八王子市より委託いただきました。

市としても企業立地を支援するための部署横断的なチームを作ると伺っており、また現在整備中の川口地区の物流拠点や、加住町・宮下町地区にも今後新たな産業用地が生み出される計画があることを踏まえ、八王子市や他の支援機関が連携して市内企業の流出を防いでいく取り組みとなります。
近日中に、会員企業の皆様の中には、この件に関するニーズ調査をお願いすることになるかと思いますが、その節は当主旨をご理解いただき、是非ご協力いただければ幸いです。