残暑の厳しい折、いよいよ9月に入り、130周年を記念する各事業の準備が本格化して参りました。八王子トイレ大賞、八王子桑都千景を始め記念式典や種子島ツアー、わくわくフェア、フードフェスティバルなど、順次着実に進めて参ります。
さて、ご承知の通り我が国では、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ(=カーボンニュートラル)を目指し、国を挙げて推進しております。当会議所におけるこれまでの環境関連活動としては、平成21年より「環境委員会」を設け、温室効果ガス削減に向けた市内事業所への啓発活動を主に実施して参りました。具体的には八王子市が主催する「八王子環境フェスティバル」への出展や先進事例(工場等)の視察、省エネセミナーの開催、日本商工会議所が提供する「CO2チェックシート」の利用促進などを行ってきましたが、個別の会員事業所に対する積極的、能動的なご支援は不十分だったのではないかと感じております。
DXと同様、「GX(グリーントランスフォーメーション)」という言葉がニュースで取り上げられることが多くなりましたが、中小・小規模事業者もこの世界的な経済社会システムの変革の波に乗り遅れる訳にはいきません。当会議所では先般職員が使用する事務机の入れ替えを行いましたが、これも机上の整理整頓やペーパーレス化を進めることでの業務効率化、会員サービス向上に向けたGXの一環としての取り組みでもあります。GXは、ただ単に省エネによるエネルギーコストを低減させるだけではなく、新たな取引先を開拓したり、技術を活用した事業展開などのメリットもあります。
この潮流を踏まえ、当会議所といたしましてもこれからGXに取り組もうと考えている会員企業の皆様の相談窓口となれるよう、まずは職員が一定程度の基礎知識を蓄え、的確なアドバイスができる人材の養成に努めていこうと考えております。それには当会議所だけではなく、八王子市や地域金融機関、他の支援団体が一体となる必要があります。
今後、八王子がGXの先進地としてまちを挙げてサポートできる体制構築に向けて継続的に検討を進めて参ります。