全国的猛暑となった7月が過ぎ、4年振りの八王子まつりも終了し、お盆が過ぎれば直ぐに秋がやって参ります。9月の会員交流ゴルフコンペや10月の歴史と伝統文化をテーマとしたわくわくフェア、多摩日米協会共催による中心市街地イベントが近づいており、会員の皆様に十分お楽しみいただきたく鋭意準備を進めているところです。
さて、ご報告いたしました通り、当会議所は「事業承継」に関する覚書を八王子市並びに日本政策金融公庫との間で取り交わし、推進していくことといたしました。これまでも「事業承継」については個別に対応しておりましたが、お互いの機関が持つ支援メニューを相互活用しながら、ワンストップで課題解決に当たって参りたいと思います。
事業承継を円滑に進めていくことは、地域の活力を維持・発展させていくことだと考えます。良い技術や商品サービスを持ちながら、事業承継が上手く行かず廃業してしまうのは大変残念なことであり、そのような理由で地域の中小企業が減少していくことは八王子にとってマイナスですし、地域社会にも多くの影響を与えます。全雇用の7割近くを支え、大企業にはないサービスや商品を開発し、消費者にとって多様な選択肢を与えているのは中小企業です。また、地域のボランティア活動や町会に参画したり、有事には国や行政に協力するなど、事業活動以外でも地域貢献しています。
そうした様々な役割を担う中小企業の減少を食い止めるために汗を流すことは商工会議所の本分であり、待ったなしで力を入れていかなければならない重要な仕事だと考えています。
中小企業の事業承継は、後継者問題だけではなく、将来の経営計画、プライベートな問題や税制などが複雑に絡み合う難しいテーマではありますが、今回の3者連携を機に、商工業者の身近な窓口である当会議所として、まずは皆様のお悩みに耳を傾け、行動を起こすきっかけにしていけたらと思っております。