八王子の現況と商工会議所の活動
21世紀に向かう八王子
平成元年後半に始まった東ヨーロッパ諸国の改革の波は〈ベルリンの壁〉崩壊を境に雪崩を打って広がった。新しい時代の到来である。国内的には成長経済から成熟経済へ、生産者重視から生活者重視へと移行が急速に押し寄せるなど社会環境は急激に変化してきたため、中小企業者にとっては厳しい時代となった。
そこで八王子商工会議所は、昭和60年にまとめた地域経済活性化についての提言「BIG WEST21」を見直し、関係各方面に要望書を提出するなど新しい時代の八王子の街づくりに努力している。また多様化時代とともに商工会議所の6部会および委員会の活動は活発化し、新しい時代の地域振興のためのさまざまな問題と対決し、解決に立ち向かっている。これらは、すべて21世紀に向かった準備である。
組織拡大と会員サービス
商工会議所の使命・役割が年々増大し、これに応えるためには組織の強化が必要となった。併せて会員のサービスの開発を検討することになり、平成3年度から「組織拡大・サービス開発委員会」が設けられ、活発な活動を開始した。まず5,000会員を目標とした会員増強運動である。 昭和45年(1970年)の会員数は1,405件、10年後の55年は2,887件、そのまた10年後の平成2年には3,909件、そして会員増強運動開始2年後の平成5年6月には目標の5,000件を突破したのである。その後も地域社会振興のためより多くの会員獲得に尽力している。 種類別会員数の最近の傾向を見ると、55年以来、1.商業関係 2.工業関係 3.建設関係の順であるが、建設関係が年々増加し、平成5年度は21.5%を占めるようになった。
年表
- 昭和63年(1988年)
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- 11月 八王子CATV開局
- 昭和64年・平成元年(1989年)
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- 1月 昭和天皇崩御、平成と改元
- 当会議所の分室「八王子特許公報類閲覧所」開設
- 3月 YES’89横浜博覧会開幕
- 4月 消費税実施 「八王子商工会議所アワー」をシティチャンネル21で放送開始
- 平成2年(1990年)
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- 4月 当会議所会報「会議所だより」を“BIG WEST EYE”に変更
- 5月 第1回「BIG WESTビデオフェスティバル」を開催
- 10月 東西ドイツ統一
- 平成3年(1991年)
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- 1月 中東湾岸戦争起こる
- 6月 当会議所交通観光部会・交通委員会、八王子交通問題解消と21世紀の交通システムを検討
- 11月 美山工業団地完成
- 12月 ソ連邦崩壊
- 平成4年(1992年)
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- 5月 第17代会頭に樫﨑彰男就任
- 10月 当会議所「生涯学習フェア」開催
- 平成5年(1993年)
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- 6月 当会議所会員数、目標の5,000を突破
- 7月 八王子市「圏央道をつくる八王子市民の会」設立
- 平成6年(1994年)
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- 10月 八王子商工会議所創立100周年記念、国際ファッション・シンポジウム開催