田辺会頭より

Vol.118『まちの歴史を未来に活かす』

5月としては異常な暑さが続き、身体がついていけずに、体調を崩された方も多かったのではないでしょうか。

そんな5月は総会月でもありますので、いろいろなところへお伺いしておりますが、総会とは少し異なった会にも 出席いたしましたので、1つ2つお話しをいたします。

1つは、みずほ銀行八王子支店開店140周年記念の会がありました。明治11年、当時の国立36銀行開設を起点とするもので、八王子では最も長い歴史をもつ金融機関であります。140年という節目の会でしたので、頭取も出席され、また、歴代支店長も多勢出席されておりましたので、何人かの方と久しぶりにお話をすることが出来ました。

明治11年という年は、日本商工会議所(東京商工会議所)が設立された年でもあり、日本の殖産振興の黎明期でもありました。少し調べてみますと、この36銀行は、八王子の繊維関連業者がお金をだしあって、設立されたとあり、往時の八王子の産業力を示すものでもあったと、あらためて認識いたしました。

もう一つは、八王子の伝統文化の一つである花柳界を応援する「黒塀に親しむ会」の総会に出席しました。芸妓の皆さんの努力で、おそらく今日本の花街の中で最も活性化していると評判になるくらいの勢いがあります。

高年齢化と人数減に悩んでいる花街が多い中で、芸妓は増え、かつ若い人が多いという八王子で、この日も4名のお披露目がそれぞれあり、頼もしさを感じました。

このように実績をしっかりと積みあげてくれていますので、今年3月に国の認定をいただいた、八王子の中心市街地活性化基本計画の目玉の一つに、この中町の花街の整備計画を位置づけています。他のまちでは出来ない街並みをつくり交流人口を増やす、まちの活性化をハードの面でしっかり支えていきたいと思っています。

いずれも、長い歴史の上に今日があるという今の状況となります。

今、八王子は新たな100年に向かって歩み始めましたが、それは八王子の新しいまちづくりへの歩みでもあると考えております。そこで、決して忘れずにしっかり活かしていかなければならないことは、このまちがもつ長い歴史が築いてくれた伝統文化であると思います。

少し話が戻ってしまいますが、5月に行われた会の中で、もう一つ紹介をします。甲府・八王子・相模原の三つの商工会議所が交流連携協議会を毎年持ちまわりで運営しており、今年は甲府で開催しました。

正直に申し上げれば、今甲府も地方都市なるが故の悩みをもってご苦労されております。しかし、さすが武田信玄公以来の長い歴史に培われた伝統文化、そして、地場産業を今もしっかりと守り育てており、見学をしますと、奥行きの深さを感じ、何故か心が落ち着く気分になれます。八王子には足りないものと思いながら帰路につきました。

このようなことは歴史をもっているまちの強みですので、八王子としても反省をしながら、未来に活かしていきたいと思っております。

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