『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.129『あるもの探しで地域の活性化を』

今年は、6月後半から気温と湿度が低いままの梅雨入りとなり、7月としては記憶に残っていない程の、日照時間の少なさと涼しい日が続きました。

昨年とは様変わりで、41.1度という最高気温を熊谷で記録したのが昨年の7月23日であったと思います。このような状態でしたので、梅雨明け後8月の蒸し暑さはかなり身体に応えます。充分な体調管理をお心掛け下さい。

3年という商工会議所議員任期も残すところ3ヶ月となり、現在任期中のまとめ、新しい任期に向けての準備が重なる形で進められています。

日本商工会議所の役を務めている私としては、八王子商工会議所と日本商工会議所両方の作業に追われています。7月は特に、日本商工会議所の件が多く、2つの委員会と全体での夏季政策懇談会が開催されました。

私が担当する委員会は、国が進める地方創生に深く関係していますので、次のステージに向けた「第2期地方創生まち、ひと、しごと総合戦略」の方針に対する商工会議所としての意見を反映させるための作業は大変重要であり、難しいものでありました。作業を通して感じることは、国も地方自治体も、あるいは関係する商工会議所等も、未来へ向かってどうするかという方向に少し偏りがちになる傾向は、否めないものではあると思います。

しかし、私はそれ以前にというか、その前段として、それぞれの地域がもっている特性や資源をしっかり見つめ直すことが必要だと考えます。これらは、その地域の生い立ちであり、今日迄の歴史でありますので、しっかりと掘り起こし、活用すべきものと考えます。良く言われる、無い物探しではなく、有る物探しでなくてはいけないと思います。

そうでないと、どのまちも地域も同じような方向を目指し、同じようなことを行っていくこととなり、結果として失敗するケースが多くなるのでは、と危惧しております。

IoT、AI、5Gといわれる現在、これらを活用するにしても、地域のもっている特性と組合せ、地域資源をより良く、イノベーションすることをしっかり考え、行動することによって、それぞれのアイデンティティが確立されていくのではないでしょうか。

特に、まちづくりに置き換えれば、これらがベースになったまちづくりでなくては、人も仕事もそこに集まってくることは考えられないと言っても過言ではありません。

私も、役務上多くのまちにお伺いしましたが、地域特性を生かし、地域資源を活用しているまちは、伺うと妙に落ち着くものを感じます。第2期地方創生総合戦略の大事な要素と考えています。

さて、八王子ですが、7月6日(土)に機守神社例祭が大谷町大善寺で今年も執り行われました。機守神社は地場産業の八王子織物の鎮守様と言っていいと思います。八王子地域を支えてくれた繊維織物ですから、こういった伝統行事が脈々と受け継がれていることを、もっと多くの人々に知っていただきたいと願っております。

また、7月6日(土)7日(日)は、第18回となる「八王子夏の風物市(あさがお市)」が西放射線ユーロードで行われ、あわせて近隣の商店街では、浴衣で楽しむ七夕祭り等、夏の始まりを告げるイベントとなり、今年も大勢の人で賑わいました。芸妓の皆さんも毎年お手伝いいただき、最も八王子らしいイベントと自負しております。

もう一つ、今年は八王子青年会議所が7月7日(日)に同様にユーロードを使って「伝統文化新発見フェスタ(ORIMONOとともに)」が開催されました。八王子のもつ伝統文化、伝統産業を新しい視点で、見直していこうというもので、あいにくの冷たい雨の中でしたが、トライした青年会議所の皆さんに敬意を表したいと思います。

我まち八王子もようやく、若い世代を含め、長い歴史、伝統文化、伝統産業を勉強してみようという空気になってきたことは、大変うれしいことと感じております。

これからも、まち全体でこの様な動きが更に活発になることを、期待しております。

 

 


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『田辺会頭からのメッセージ』バックナンバー

Vol.128 『まちづくりはまちを思う心と情熱、そして探求心』
Vol.127 『新しい時代を祝って』
Vol.126 『思いを新たに』
Vol.125 『新年度に臨み』
Vol.124 『八王子の未来を思い描いて』
Vol.123 『きめ細やかな支援を心掛けて』
Vol.122 『ハード、ソフトによる活きたまちづくりを』
Vol.121 『他に学ぶ心を』
Vol.120 『熱く、暑い八王子の8月』
Vol.119 『課題を共有し、共に解決を図る』
Vol.118 『まちの歴史を未来に活かす』
Vol.117 『まちづくりの波及効果を期待して』
Vol.116 『希望の持てる一年に』
Vol.115 『まちづくりのスタート』
Vol.114 『次の100年に向かって』
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Vol.112 『秋の行事に参加して』
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Vol.110 『全国都市緑化はちおうじフェアに想う』
Vol.109 『かつてない賑わいの八王子まつり』
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Vol.107 『驕りなく、丁寧に』
Vol.106 『次の100年に向けて、今出来ることを』
Vol.105 『まちのにぎわいを彩る花とみどり』
Vol.104 『責任の重さを認識して』
Vol.103 『地道に考え、素早く行動する』
Vol.102 『世界をリードする国へ』
Vol.101 『ポジティブ思考の一年に』
Vol.100 『商工会議所が担う役割の重要性』
Vol.99 『集大成の4期目に臨んで』
Vol.98 『責任を果たすことの重要性』
Vol.97 『熱かった八王子の夏』
Vol.96 『努力する企業が報われる経済政策を』
Vol.95 『質を高める努力を』
Vol.94 『不透明さを増す世界経済なかで』
Vol.93 『熊本地震の一日も早い終息を願って』
Vol.92 『明るい新年度へのスタート』
Vol.91 『地方創生元年に向けて』
Vol.90 『地方創生は地域事業者の活力強化から』
Vol.89 『官民協働のまちづくり』
Vol.88 『八王子の発信力を高める』
Vol.87 『地方創生に向けて』
Vol.86 『今年も賑わった八王子まつり』
Vol.85 『伝統文化、行事を守り継承する意義』
Vol.84 『地方版総合戦略策定のあり方』
Vol.83 『継続は力』
Vol.82 『新年度を迎え』
Vol.81 『つぎなる交通体系整備への取組み』
Vol.80 『今こそ、企業イノベーションのとき』
Vol.79 『グローカル産業都市・八王子を目指して更なる努力を』
Vol.78 『八王子のポテンシャルの発信』
Vol.77 『創立120周年記念事業は次へのステップに』
Vol.76 『地方創生への期待』
Vol.75 『更に賑わう八王子まつりを目指して』
Vol.74 『暑い夏に、熱い議論を』
Vol.73 『更に高まる圏央道』
Vol.72 『景気の腰折れのない政策を』
Vol.71 『まちづくりに一層の努力を』
Vol.70 『重要な年、平成26年度を迎えて』
Vol.69 『緊急事態への備え、その重要性を考える』
Vol.68 『チャンスにはスピード感を持って、積極的に』
Vol.67 『年頭所感』
Vol.66 『八王子の素晴らしさをアピールすることの大切さを』
Vol.65 『3期目を迎えて』
Vol.64 『任期3年を振り返って』
Vol.63 『大盛況の八王子まつり』
Vol.62 『国民の期待感を大事に』
Vol.61 『中心市街地再生への第一歩を』
Vol.60 『期待感から、実体経済へ』
Vol.59 『風を感じる花と緑の遊歩都市をめざして』
Vol.58 『新年度のスタートにあたって』
Vol.57 『2月の事業を振り返って』
Vol.56 『八王子のまちづくりが進む一年に』
Vol.55 『平成24年を振り返って』
Vol.54 『まちづくりの次なるステップへ』
Vol.53 『セレオ八王子北館のオープンに期待して』
Vol.52 『ロンドン・オリンピックを顧みて』
Vol.51 『まちの歴史を活かすまちづくり』
Vol.50 『地域の代弁者として』
Vol.49 『八王子の将来に民の力を』
Vol.48 『消費減少社会への対応』
Vol.47 『連携の力を生かして』
Vol.46 『先ずは挑戦を』
Vol.45 新市長への期待
Vol.44 「地産・地消・地活」の具体的展開をはかり、成果をあげる年に
Vol.43 「試練を乗り越えて」
Vol.42 「秋の行事に思う」
Vol.41 「本道は内需」の拡大
Vol.40 「理解と協力そして実行へ」
Vol.39 「駅ビルの新たな活用にむけて」
Vol.38 「八王子が一つになって」
Vol.37 「平成22年度を振り返って」
Vol.36 「政治が真の力を発揮し、復旧復興を」
Vol.35 「大災害に忍耐と英知を」
Vol.34 「そごう八王子店閉店とまちづくり」
Vol.33 「<地産地消地活>の社会実験を」
Vol.32 「急がれる国家ビジョンの確立 八王子の地産地消を促進」
Vol.31 「次は北口の再開発に」
Vol.30 「2期目への決意」
Vol.29 「祭りとまちの広場」
Vol.28 「日商政策懇談会と口蹄疫」
Vol.27 「消費税に思うこと」
Vol.26 「厳しさを乗り越えて」
Vol.25 「花と緑に憩うまち」
Vol.24 「動き出した会議所改革」
Vol.23 「声に応える努力を」
Vol.22 「一体何を……」
Vol.21 「厳しさのなか挑戦する一年に」
Vol.20 「一年を振り返って」
Vol.19 「会頭会議で情報交換」
Vol.18 「民の力が生んだ“黒壁のまち”」
Vol.17 「新政権に望むもの」
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Vol.9 「会員訪問と交流懇談会で手応え 不況対策にも全力を」
Vol.8 「金融危機の改善に全力を」
Vol.7 「新たなパートナーとして」
Vol.6 「政治に期待するもの」
Vol.5 「総合的な展示館を」
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Vol.2 「多摩のいぶき」
Vol.1 「会員訪問を第一歩として」