『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.108『真の官民の協働を』 

夏の猛暑を覚悟させるような暑い7月でした。そんな暑い日が続く中、恒例の「八王子夏の風物市(あさがお市)」が7月8日(土)・9日(日)の2日間にわたり開催されました。今年もお蔭様で、天候にも恵まれ大変な賑わいとなりました。8日には用意した「鉢植えあさがお」は全て売り切れ、9日分を急遽並べるという盛況ぶりでした。地元商店街の「浴衣で楽しむ七夕祭り」をはじめ、八王子の伝統文化が楽しめるイベントに進化し、夏の行事になくてはならないものとなりました。

また、市制100周年を彩る花火大会は例年より一週間早く、7月22日(土)に行われました。各企業をはじめ多くの皆様のご協賛により、例年と比べおよそ1,000発多い花火が、心地よい風が吹く夜の空を見事に飾り、市民をはじめ見物に来た人達を酔わせてくれました。

例年通りの日程ですと、立川昭和記念公園、隅田川の花火大会等と重なりますが、今年は市外から来られる方も多く、まちの中は車の整理が大変で、大勢の警察官が汗を流して、これにあたっていただきました。市制100周年にふさわしい花火大会であったと思います。これからいよいよ本番の「八王子まつり」も見事に繰り広げられるものと期待しています。

例年7月には、日本商工会議所の夏季政策懇談会が開催され、今年は7月19日に都内ホテルで行われました。今年のテーマは、人手不足、事業承継、地方創生の3つで、これに対し商工会議所として、何を考え、どう対応し、どのように関わっていくことが、より大きな成果を上げることが出来るかを議論し、活発な懇談会となりました。

私は現在、日本商工会議所まちづくり農林水産資源活用専門委員会の委員長という立場にありますので、主に、地方創生のところで、議論のきっかけとなる問題提起をいたしました。この三つのテーマは申し上げるまでもなく、これからの日本が取り組む大きな課題でありますので、議論は尽きないところでありました。いずれにしても、人手不足は人口減少社会の縮図というべき現象であります。これを克服するため、国の施策の浸透、企業の努力は並み大抵なものではないと思いますが、避けては通ることは出来ません。

国の政策としては、「働き方改革」を掲げており、これは大変重要施策であると考えております。また、事業承継は地味な課題にみえますが、日本の産業構造の中核をなす、中小・小規模事業者の将来を考えると、ここにしっかり対応していくことは極めて重要であると思います。それには、第三者による気付きが大切であり、なかでも商工会議所は最も重要な立場にいると思います。商工会議所として、よりアンテナを高くしなくてはなりません。

また、地方創生は大都市と地方の極端な格差を解消するために、「まち・ひと・しごと」をどのように創りだしていくのかを、それぞれの自治体が中心となって地域の総力をあげて取り組むという国の施策であります。これは地域を活性化させ、そこに所在する中小・小規模事業者を元気にする有力な経済政策でもあると私は思っております。地域の特性を生かし、地域資源を活用する重要な試みでありますが、現在のところ、全体としてあまり熱心でないというのが率直な感想です。

恐らく、こういったミッションを展開する主体者の自治体が不得意であることが要因であると考えられます。

従って、自治体はもっと民間の知恵を活用し、そして、民間の代表格である各地商工会議所は、より積極的にこれに関わっていく姿勢が必要であると強く感じています。

いずれにしても時代が大きく変わる現在、官・民の真の協働が求められています。

 

 


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『田辺会頭からのメッセージ』バックナンバー

Vol.110 『全国都市緑化はちおうじフェアに想う』
Vol.109 『かつてない賑わいの八王子まつり』
Vol.108 『真の官民の協働を』
Vol.107 『驕りなく、丁寧に』
Vol.106 『次の100年に向けて、今出来ることを』
Vol.105 『まちのにぎわいを彩る花とみどり』
Vol.104 『責任の重さを認識して』
Vol.103 『地道に考え、素早く行動する』
Vol.102 『世界をリードする国へ』
Vol.101 『ポジティブ思考の一年に』
Vol.100 『商工会議所が担う役割の重要性』
Vol.99 『集大成の4期目に臨んで』
Vol.98 『責任を果たすことの重要性』
Vol.97 『熱かった八王子の夏』
Vol.96 『努力する企業が報われる経済政策を』
Vol.95 『質を高める努力を』
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Vol.93 『熊本地震の一日も早い終息を願って』
Vol.92 『明るい新年度へのスタート』
Vol.91 『地方創生元年に向けて』
Vol.90 『地方創生は地域事業者の活力強化から』
Vol.89 『官民協働のまちづくり』
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Vol.87 『地方創生に向けて』
Vol.86 『今年も賑わった八王子まつり』
Vol.85 『伝統文化、行事を守り継承する意義』
Vol.84 『地方版総合戦略策定のあり方』
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Vol.82 『新年度を迎え』
Vol.81 『つぎなる交通体系整備への取組み』
Vol.80 『今こそ、企業イノベーションのとき』
Vol.79 『グローカル産業都市・八王子を目指して更なる努力を』
Vol.78 『八王子のポテンシャルの発信』
Vol.77 『創立120周年記念事業は次へのステップに』
Vol.76 『地方創生への期待』
Vol.75 『更に賑わう八王子まつりを目指して』
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Vol.70 『重要な年、平成26年度を迎えて』
Vol.69 『緊急事態への備え、その重要性を考える』
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Vol.58 『新年度のスタートにあたって』
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Vol.51 『まちの歴史を活かすまちづくり』
Vol.50 『地域の代弁者として』
Vol.49 『八王子の将来に民の力を』
Vol.48 『消費減少社会への対応』
Vol.47 『連携の力を生かして』
Vol.46 『先ずは挑戦を』
Vol.45 新市長への期待
Vol.44 「地産・地消・地活」の具体的展開をはかり、成果をあげる年に
Vol.43 「試練を乗り越えて」
Vol.42 「秋の行事に思う」
Vol.41 「本道は内需」の拡大
Vol.40 「理解と協力そして実行へ」
Vol.39 「駅ビルの新たな活用にむけて」
Vol.38 「八王子が一つになって」
Vol.37 「平成22年度を振り返って」
Vol.36 「政治が真の力を発揮し、復旧復興を」
Vol.35 「大災害に忍耐と英知を」
Vol.34 「そごう八王子店閉店とまちづくり」
Vol.33 「<地産地消地活>の社会実験を」
Vol.32 「急がれる国家ビジョンの確立 八王子の地産地消を促進」
Vol.31 「次は北口の再開発に」
Vol.30 「2期目への決意」
Vol.29 「祭りとまちの広場」
Vol.28 「日商政策懇談会と口蹄疫」
Vol.27 「消費税に思うこと」
Vol.26 「厳しさを乗り越えて」
Vol.25 「花と緑に憩うまち」
Vol.24 「動き出した会議所改革」
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Vol.21 「厳しさのなか挑戦する一年に」
Vol.20 「一年を振り返って」
Vol.19 「会頭会議で情報交換」
Vol.18 「民の力が生んだ“黒壁のまち”」
Vol.17 「新政権に望むもの」
Vol.16 「金融と堅実な経営」
Vol.15 「商工会議所の仕組みと活動」
Vol.14 「ブロック制の導入を」
Vol.13 「お知らせする努力を」
Vol.12 「まちはキャンパス~大学コンソーシアム八王子の設立」
Vol.11 「八王子の顔として」
Vol.10 「一人ひとりの判断と努力で」
Vol.9 「会員訪問と交流懇談会で手応え 不況対策にも全力を」
Vol.8 「金融危機の改善に全力を」
Vol.7 「新たなパートナーとして」
Vol.6 「政治に期待するもの」
Vol.5 「総合的な展示館を」
Vol.4 「安全な街への願い」
Vol.3 「心の交流」
Vol.2 「多摩のいぶき」
Vol.1 「会員訪問を第一歩として」