『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.74『暑い夏に、熱い議論を』 

本格的な夏に入り、厳しい暑さが続いています。

旧くから、繊維産業が栄えたまちは、気候風土が高温多湿という特徴があります。織物産地であった八王子もこの例にもれず、夏の蒸し暑さは毎年のこととは言え、辛い時期となります。しかし、今年も元気で夏を乗りきりたいものです。

さて、7月には毎年、日本商工会議所の政策懇談会が開催されます。今年のテーマは、要約すると「人口減少社会における地域の活性化」でありました。ここ1~2年、少子高齢化という言葉より、人口減少社会という表現が多く使われるようになり、より深刻化しています。

特に最近、有識者で構成する日本創生会議がだしたレポートが大きな反響を呼んでいます。その内容のエキスは皆様もご承知のように、もし日本がこのまま人口減少の対策を何も手を打たずにいれば、全国の1,800余り自治体の半数は2040年には「将来消滅する可能性がある」との試算を公表しています。

これがベースになりましたので、今年の夏季政策懇談会では、多くの意見がだされました。婚活、婚外子、そして外国人移民まで、議論は大変多岐にわたりました。一方、大都市と地方、大企業と中小・小規模事業者の格差の拡大も問題となり、1部2部と4時間にわたり熱い議論が交わされました。

私は予ねてから「地域の活性化」に国が本気で取り組む必要性を申し上げてきましたが、政府も最近になって、地方創生本部をたちあげ、総理大臣自ら本部長になることを発表しました。また、小規模企業振興基本法を今国会で成立させたことは、先程申し上げた格差の是正を少しでも解消させ、日本をバランスのとれた国にしていく大きなステップになるものと期待をしています。

日本商工会議所としても、この政策懇談会で出された多くの意見を、私も委員を務める総合政策委員会で整理してまとめ、日商の意見として国へ順次提言していくことになります。

いずれにしても、人口減少をどうくい止めるかは、我国の最も重要、且つ緊急の課題であります。

また、7月にはもう一つ重要な会議でありました。舛添要一東京都知事と都内の8商工会議所の会頭との懇談会が都庁で開催されました。知事が出席するのは約20年振りのことで、青島知事以後はじめてのことです。この間は、担当副知事との懇談会という形で行われていました。

冬の知事選挙でご苦労された舛添知事は選挙戦を通じ、特に多摩地域の情勢について充分承知されていた様子で、受け答えも大変スムースなものでした。

私からは、八王子に整備を計画している産業交流拠点が多摩地域の産学振興にとっていかに重要なものなのかということ、そして、八王子のまちとして、この拠点整備に伴って行われる旭町・明神町地区の再開発が八王子のまちづくりにいかに重要なものなのかをお話ししました。

他地区の会頭からは、横田基地の民用化や、多摩の観光振興等、2020東京オリンピック、パラリンピックなど、それぞれ課題や要望を述べ、それに対して知事も理解を示され、大変有意義な会議となりました。

いずれにしましても、地域の活性化はそれぞれのまちのまちづくりにかかっていますので、今迄以上に努力していかなければと考えております。

 

 

 

 

 

 

 


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『田辺会頭からのメッセージ』バックナンバー

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Vol.100 『商工会議所が担う役割の重要性』
Vol.99 『集大成の4期目に臨んで』
Vol.98 『責任を果たすことの重要性』
Vol.97 『熱かった八王子の夏』
Vol.96 『努力する企業が報われる経済政策を』
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Vol.2 「多摩のいぶき」
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