『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.72『景気の腰折れのない政策を』 

新緑の爽やかな気候から、少し蒸し暑さを感じるようになりました。

5月、6月は各種業界・団体の総会シーズンでありますので、多くの会に出席させていただき、多くの方々のお話しをお聞きできることは、大変楽しく、また参考になるものであります。

今年は我国の経済も全体には良い方向に向かっておりますので、どの総会も今後に希望が感じられる、そんなものであって欲しいと願いながら、6月の終わり近くまでほぼ毎日出席をさせていただく予定です。

さて、まちのなかをみますと、1、2年前と比べて、人出を含め、大分明るい雰囲気になってきたと思います。

心配しておりました、4月からの消費税増税も、4月の1ヶ月間でみる限りでは想定の範囲内という感じがします。今回は売る方、買う方それぞれが、準備が充分に出来ていた結果かと思います。

また、平成9年4月に消費税率が3%から5%に上がった時と比べて環境も随分違ってきていると思います。おかしな表現になりますが、慣れたとも言えますし、また、当時と比べて日本の経済情勢に対する考え方や取り組みの様子も大きく違っていると思います。例えば17年間も続いてきたデフレから脱却をしなければという思いは、国も企業も国民も皆共通のものでありましたので、購入価格の上昇についての抵抗感があまりなかったことも大きな要因ではなかったかと考えます。

勿論、この一ヶ月のデータで景気の先行きを判断することは危険ですので、以前から申し上げておりますように、この夏までこのような状況で推移するようであれば、大きなハードルを一つ越えたと言ってもいいのではないでしょうか。

問題は目先のことではなく、我国が抱える構造的な問題である少子高齢化、労働人口の減少、そしてグローバル化が早いペースで進んでいることに、どのように対処するかであると思います。

一つの大きな問題である人手不足(労働力不足)は、建設業界だけでなく、全ての業種に表れて始めている現象です。

このように、構造的問題を踏まえたうえで、色々な分野における政策を考えていかなければならないと思います。

例えば、今考えられている成長戦略をとってみても、今までの日本経済の成長メカニズムの延長線上で検討されている一部の専門家の方々の議論は、何か寒々しい感じがします。

もっと、地域や現場の状況をしっかり見て、検討し、議論をしてほしいと思っております。

 

 

 

 

 

 


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