『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.62『国民の期待感を大事に』 

 今年は例年になく早い梅雨明けとなり、そしていきなりの猛暑の連日、いささか身体に応えますが、エアコンやビールをはじめ、暑い時に必要とされるものは順調に売れている状況です。商売にとっては「暑くて嫌になってしまう」という言葉は夏の終わりまで封印をして、汗をかきながら、毎日の仕事に精を出さないといけないのではないでしょうか。やはり日本には春夏秋冬があり、夏は暑く、冬は寒いという陽気がはっきりしていなければ、経済にも影響してくると思います。ただ、最近の気象で気になるのは、春らしい、秋らしいという季節感を感じることが少なくなってきているような気がします。日本らしい良い季節が無くなって欲しくないと思います。

ところで、6月は東京都議会、7月は参議院と選挙が続きました。結果は、現在の政権与党である自民党が圧勝しました。これで、よく言われるねじれ国会は解消し、決められる政治状態になった訳です。

昨年末の衆議院選挙以来、現安倍内閣に対する国民の期待感は高い状態が続いています。それは、なんと言っても15年も続いているデフレ状態を解消し、日本経済の再生を図るアベノミクスに託す国民の思いが強いことが一番の要因であると思います。加えて、それと同じくらいに政治の安定を求める気持ちが大きかったのではないかと私は考えています。

前政権時代を振り返ってみますと、与野党が対立して、政治が不安定になったというよりは、与党内での基本的な考えや認識の違いにより、何も決められなかったと言った方が適切であると思うくらい、政権担当能力がなく、従って、全ての面で責任をとる姿勢が皆無であったと思います。

そして、常に他の所為にしている姿にあきれ果てたという思いが、昨年末から3回行われた選挙結果として出たと思います。    

経済の現況でありますが、アベノミクスは全体的に期待感が先行している状況で、中小小規模事業者にとっては、今も厳しい状況が続いています。なかには、4~6月の方がより悪くなったという業種もある状態です。これを政府もしっかり認識していただき、今後の経済運営に充分活かしていただきたいと思います。             

秋には来年の消費税アップをするかしないかの判断を下すわけですが、くれぐれもマクロ経済の指標だけで判断するのではなく、中小企業や雇用問題、そして、所得の状況をしっかり把握をした上で決めて欲しいと思います。私も日本商工会議所の委員会におきまして、これらについてしっかり発言をし、状況によっては少し先に延ばすことも必要ではないかと主張をしています。

ようやく、先行きへの期待感が国民一人一人にも高まってきたところです。これらを何よりも大事にしていかなければいけないと思います。

 

 


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