『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.52 『ロンドン・オリンピックを顧みて』 

大変厳しい暑さが続いた8月、身体的にはかなり堪えた一か月でありました。

2年振りに開催された「八王子まつり」は過去最高の70万人の人出となり、まちは大いに盛り上がりました。また、スポーツの祭典ロンドン・オリンピックも17日間にわたり開催され、日本選手団の活躍に日本中が心を躍らせながら声援を送りました。更に夏の甲子園、高校球児の溌剌としたプレイなど、暑さが堪えた身体とは裏腹に、気分は大いにテンションがあがりました。なかでも、4年に一度のオリンピックは、色々なことを我々に考えさせてくれたのではないかと思います。

とくに、2020年のオリンピックを東京で、という気持ちが一気に高まってくると思いますし、また、そうあってほしいと願っています。

国中が力を合わせ、オリンピック招致を成功させ、それに向かって日本の再生を図る絶好の機会にしていくべきかと考えます。

また、今回のロンドン・オリンピックは素晴らしい大会でありました。日本選手団の活躍は目覚しいものでありましたが、まずは開催国イギリスがさすが紳士の国というところが随所に見てとれました。素晴らしい演技やプレイには、国を問わず素直に称賛する英国国民の姿勢がテレビを通じて感じられ、久しぶりに大変好感が持てた大会ではなかったかと感じました。

もちろん日本選手の活躍は、我々を最終日までテレビに釘付けにしました。金メダルの数こそ少なかったわけですが、獲得したメダル数は最多となり、幅広い競技での獲得は見事でした。今迄の大会は、メダルがとれる可能性の高い競技が限られていましたので、日程の途中から期待する種目がなくなり、閉会式まではテレビを見ることもなく、淡々とした気持ちでおりましたが、今回は最後の最後まで期待と希望を持たせてくれました。改めて、日本選手団にお疲れ様、ありがとうと申し上げます。

オリンピックが終わり、各新聞社が総括をする記事を掲載しましたが、日本もようやく、国が選手の養成に一定のお金を使うようになり、それが大きな要因として、今回のこれだけの幅広い競技での活躍ができたのだということを知りました。

精神論や、気持ちだけで世界と闘えるものではなく、スポーツの世界でも投資が必要であることが実証されたのではないかと思います。オリンピックで日本選手が活躍することにより、日本中が熱狂し、そして一つになるスポーツの素晴らしさはお金には代えられないものだと思います。

このような思いで、つらつら考えてみると、財政状況厳しき折りですが、科学技術開発への投資が少なすぎることを感じます。我国においてこれだけ各分野にわたり優秀な技術者、研究者がいて努力をされているのですから、勿体ないことこの上ないと思います。ましてや、この分野の投資は必ず日本経済に大きな貢献という形で返ってくるものですから、尚更という思いも持っています。

今の日本、やたらと縮こまっている状態です。思いきって、使うべきところには使っていくという国の姿勢を示すことが、今の状況から脱却する最善の道のように思えます。

そういった意味でも、今回のオリンピックは多くの素晴らしいメッセージを与えてくれたのではないでしょうか。

 


ご意見・ご感想(メールの場合)はこちらからどうぞ。

『田辺会頭からのメッセージ』バックナンバー

Vol.102 『世界をリードする国へ』
Vol.101 『ポジティブ思考の一年に』
Vol.100 『商工会議所が担う役割の重要性』
Vol.99 『集大成の4期目に臨んで』
Vol.98 『責任を果たすことの重要性』
Vol.97 『熱かった八王子の夏』
Vol.96 『努力する企業が報われる経済政策を』
Vol.95 『質を高める努力を』
Vol.94 『不透明さを増す世界経済なかで』
Vol.93 『熊本地震の一日も早い終息を願って』
Vol.92 『明るい新年度へのスタート』
Vol.91 『地方創生元年に向けて』
Vol.90 『地方創生は地域事業者の活力強化から』
Vol.89 『官民協働のまちづくり』
Vol.88 『八王子の発信力を高める』
Vol.87 『地方創生に向けて』
Vol.86 『今年も賑わった八王子まつり』
Vol.85 『伝統文化、行事を守り継承する意義』
Vol.84 『地方版総合戦略策定のあり方』
Vol.83 『継続は力』
Vol.82 『新年度を迎え』
Vol.81 『つぎなる交通体系整備への取組み』
Vol.80 『今こそ、企業イノベーションのとき』
Vol.79 『グローカル産業都市・八王子を目指して更なる努力を』
Vol.78 『八王子のポテンシャルの発信』
Vol.77 『創立120周年記念事業は次へのステップに』
Vol.76 『地方創生への期待』
Vol.75 『更に賑わう八王子まつりを目指して』
Vol.74 『暑い夏に、熱い議論を』
Vol.73 『更に高まる圏央道』
Vol.72 『景気の腰折れのない政策を』
Vol.71 『まちづくりに一層の努力を』
Vol.70 『重要な年、平成26年度を迎えて』
Vol.69 『緊急事態への備え、その重要性を考える』
Vol.68 『チャンスにはスピード感を持って、積極的に』
Vol.67 『年頭所感』
Vol.66 『八王子の素晴らしさをアピールすることの大切さを』
Vol.65 『3期目を迎えて』
Vol.64 『任期3年を振り返って』
Vol.63 『大盛況の八王子まつり』
Vol.62 『国民の期待感を大事に』
Vol.61 『中心市街地再生への第一歩を』
Vol.60 『期待感から、実体経済へ』
Vol.59 『風を感じる花と緑の遊歩都市をめざして』
Vol.58 『新年度のスタートにあたって』
Vol.57 『2月の事業を振り返って』
Vol.56 『八王子のまちづくりが進む一年に』
Vol.55 『平成24年を振り返って』
Vol.54 『まちづくりの次なるステップへ』
Vol.53 『セレオ八王子北館のオープンに期待して』
Vol.52 『ロンドン・オリンピックを顧みて』
Vol.51 『まちの歴史を活かすまちづくり』
Vol.50 『地域の代弁者として』
Vol.49 『八王子の将来に民の力を』
Vol.48 『消費減少社会への対応』
Vol.47 『連携の力を生かして』
Vol.46 『先ずは挑戦を』
Vol.45 新市長への期待
Vol.44 「地産・地消・地活」の具体的展開をはかり、成果をあげる年に
Vol.43 「試練を乗り越えて」
Vol.42 「秋の行事に思う」
Vol.41 「本道は内需」の拡大
Vol.40 「理解と協力そして実行へ」
Vol.39 「駅ビルの新たな活用にむけて」
Vol.38 「八王子が一つになって」
Vol.37 「平成22年度を振り返って」
Vol.36 「政治が真の力を発揮し、復旧復興を」
Vol.35 「大災害に忍耐と英知を」
Vol.34 「そごう八王子店閉店とまちづくり」
Vol.33 「<地産地消地活>の社会実験を」
Vol.32 「急がれる国家ビジョンの確立 八王子の地産地消を促進」
Vol.31 「次は北口の再開発に」
Vol.30 「2期目への決意」
Vol.29 「祭りとまちの広場」
Vol.28 「日商政策懇談会と口蹄疫」
Vol.27 「消費税に思うこと」
Vol.26 「厳しさを乗り越えて」
Vol.25 「花と緑に憩うまち」
Vol.24 「動き出した会議所改革」
Vol.23 「声に応える努力を」
Vol.22 「一体何を……」
Vol.21 「厳しさのなか挑戦する一年に」
Vol.20 「一年を振り返って」
Vol.19 「会頭会議で情報交換」
Vol.18 「民の力が生んだ“黒壁のまち”」
Vol.17 「新政権に望むもの」
Vol.16 「金融と堅実な経営」
Vol.15 「商工会議所の仕組みと活動」
Vol.14 「ブロック制の導入を」
Vol.13 「お知らせする努力を」
Vol.12 「まちはキャンパス~大学コンソーシアム八王子の設立」
Vol.11 「八王子の顔として」
Vol.10 「一人ひとりの判断と努力で」
Vol.9 「会員訪問と交流懇談会で手応え 不況対策にも全力を」
Vol.8 「金融危機の改善に全力を」
Vol.7 「新たなパートナーとして」
Vol.6 「政治に期待するもの」
Vol.5 「総合的な展示館を」
Vol.4 「安全な街への願い」
Vol.3 「心の交流」
Vol.2 「多摩のいぶき」
Vol.1 「会員訪問を第一歩として」