『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.51 『まちの歴史を活かすまちづくり』 

梅雨末期の不安定な季候から夏本番となり、厳しい暑さが続く毎日です。

7月7日・8日と、今年で11回目となる「八王子・夏の風物市(あさがお市)」が開催されました。空模様が心配されましたが、曇りがちな状態が逆に幸いし、西放射線ユーロードは大勢の人で賑わい、朝顔は完売、鉢植え野菜なども売り尽す大盛況でした。

7年前から地元商店街がはじめた「ゆかたで楽しむ七夕まつり」とジョイントし、さらに多摩地域唯一の八王子が誇る中町の芸妓衆にゆかた姿でお手伝いしていただき、まさに日本の夏を満喫できる八王子のイベントとして、しっかりと定着しました。

当然、この賑わいは周辺の商店にも影響があり、それぞれのお店で、この2~3年にない、売上げだったと大変喜ばれました。もともと中心市街地活性化に資するイベントとして始めた事業なので、継続して実施してきた成果がしっかりと出てきたことが、私共も喜ばしい限りです。

8月は「八王子まつり」です。昨年中止となりましたので、今年は2年ぶりとなり、市民の皆さんの期待も高いものを感じます。この八王子まつりも現在の山車、神輿が中心になったのは10年程前からです。それ以前は「八王子まつり」のマンネリ化が言われ、年々人出も少なくなっていました。この状況には商工会議所としても危機感をもち、昭和20年代まで行われていた上地区・下地区の山車神輿を中心としたまつりへの修正を提案し、現在のかたちとなりました。それ以後、年々人出が多くなり、一昨年は70万人を超える大きなまつりになりました。

私は会頭職という立場上、イベントの主催や間接的に係るイベントも多くありますが、全体を通して感じる点は、八王子の場合は歴史や伝統を感じさせる行事が似合っており、大勢の方の共感を得ているように感じます。やはり長い歴史をもった八王子の特徴だと思います。

しかし残念なことに、我まち八王子は今迄、古き良きものをあまり大事にしてこなかったのではないかと思っています。別な例を一つあげると、この八王子のまちを長い間支えてきた、かつての地場産業であった繊維織物、このいろいろな資料を保存し、後世の人達にも伝承することができる、そんな織物資料館のようなものが一つとしてありません。

これから八王子のまちづくりをしていく上で、このまちがもっている400年の歴史、それに裏打ちされた伝統文化を生かしていくことの大切さを、改めてもう一度しっかり考えてみなければならないと思います。

 


ご意見・ご感想(メールの場合)はこちらからどうぞ。

『田辺会頭からのメッセージ』バックナンバー

Vol.110 『全国都市緑化はちおうじフェアに想う』
Vol.109 『かつてない賑わいの八王子まつり』
Vol.108 『真の官民の協働を』
Vol.107 『驕りなく、丁寧に』
Vol.106 『次の100年に向けて、今出来ることを』
Vol.105 『まちのにぎわいを彩る花とみどり』
Vol.104 『責任の重さを認識して』
Vol.103 『地道に考え、素早く行動する』
Vol.102 『世界をリードする国へ』
Vol.101 『ポジティブ思考の一年に』
Vol.100 『商工会議所が担う役割の重要性』
Vol.99 『集大成の4期目に臨んで』
Vol.98 『責任を果たすことの重要性』
Vol.97 『熱かった八王子の夏』
Vol.96 『努力する企業が報われる経済政策を』
Vol.95 『質を高める努力を』
Vol.94 『不透明さを増す世界経済なかで』
Vol.93 『熊本地震の一日も早い終息を願って』
Vol.92 『明るい新年度へのスタート』
Vol.91 『地方創生元年に向けて』
Vol.90 『地方創生は地域事業者の活力強化から』
Vol.89 『官民協働のまちづくり』
Vol.88 『八王子の発信力を高める』
Vol.87 『地方創生に向けて』
Vol.86 『今年も賑わった八王子まつり』
Vol.85 『伝統文化、行事を守り継承する意義』
Vol.84 『地方版総合戦略策定のあり方』
Vol.83 『継続は力』
Vol.82 『新年度を迎え』
Vol.81 『つぎなる交通体系整備への取組み』
Vol.80 『今こそ、企業イノベーションのとき』
Vol.79 『グローカル産業都市・八王子を目指して更なる努力を』
Vol.78 『八王子のポテンシャルの発信』
Vol.77 『創立120周年記念事業は次へのステップに』
Vol.76 『地方創生への期待』
Vol.75 『更に賑わう八王子まつりを目指して』
Vol.74 『暑い夏に、熱い議論を』
Vol.73 『更に高まる圏央道』
Vol.72 『景気の腰折れのない政策を』
Vol.71 『まちづくりに一層の努力を』
Vol.70 『重要な年、平成26年度を迎えて』
Vol.69 『緊急事態への備え、その重要性を考える』
Vol.68 『チャンスにはスピード感を持って、積極的に』
Vol.67 『年頭所感』
Vol.66 『八王子の素晴らしさをアピールすることの大切さを』
Vol.65 『3期目を迎えて』
Vol.64 『任期3年を振り返って』
Vol.63 『大盛況の八王子まつり』
Vol.62 『国民の期待感を大事に』
Vol.61 『中心市街地再生への第一歩を』
Vol.60 『期待感から、実体経済へ』
Vol.59 『風を感じる花と緑の遊歩都市をめざして』
Vol.58 『新年度のスタートにあたって』
Vol.57 『2月の事業を振り返って』
Vol.56 『八王子のまちづくりが進む一年に』
Vol.55 『平成24年を振り返って』
Vol.54 『まちづくりの次なるステップへ』
Vol.53 『セレオ八王子北館のオープンに期待して』
Vol.52 『ロンドン・オリンピックを顧みて』
Vol.51 『まちの歴史を活かすまちづくり』
Vol.50 『地域の代弁者として』
Vol.49 『八王子の将来に民の力を』
Vol.48 『消費減少社会への対応』
Vol.47 『連携の力を生かして』
Vol.46 『先ずは挑戦を』
Vol.45 新市長への期待
Vol.44 「地産・地消・地活」の具体的展開をはかり、成果をあげる年に
Vol.43 「試練を乗り越えて」
Vol.42 「秋の行事に思う」
Vol.41 「本道は内需」の拡大
Vol.40 「理解と協力そして実行へ」
Vol.39 「駅ビルの新たな活用にむけて」
Vol.38 「八王子が一つになって」
Vol.37 「平成22年度を振り返って」
Vol.36 「政治が真の力を発揮し、復旧復興を」
Vol.35 「大災害に忍耐と英知を」
Vol.34 「そごう八王子店閉店とまちづくり」
Vol.33 「<地産地消地活>の社会実験を」
Vol.32 「急がれる国家ビジョンの確立 八王子の地産地消を促進」
Vol.31 「次は北口の再開発に」
Vol.30 「2期目への決意」
Vol.29 「祭りとまちの広場」
Vol.28 「日商政策懇談会と口蹄疫」
Vol.27 「消費税に思うこと」
Vol.26 「厳しさを乗り越えて」
Vol.25 「花と緑に憩うまち」
Vol.24 「動き出した会議所改革」
Vol.23 「声に応える努力を」
Vol.22 「一体何を……」
Vol.21 「厳しさのなか挑戦する一年に」
Vol.20 「一年を振り返って」
Vol.19 「会頭会議で情報交換」
Vol.18 「民の力が生んだ“黒壁のまち”」
Vol.17 「新政権に望むもの」
Vol.16 「金融と堅実な経営」
Vol.15 「商工会議所の仕組みと活動」
Vol.14 「ブロック制の導入を」
Vol.13 「お知らせする努力を」
Vol.12 「まちはキャンパス~大学コンソーシアム八王子の設立」
Vol.11 「八王子の顔として」
Vol.10 「一人ひとりの判断と努力で」
Vol.9 「会員訪問と交流懇談会で手応え 不況対策にも全力を」
Vol.8 「金融危機の改善に全力を」
Vol.7 「新たなパートナーとして」
Vol.6 「政治に期待するもの」
Vol.5 「総合的な展示館を」
Vol.4 「安全な街への願い」
Vol.3 「心の交流」
Vol.2 「多摩のいぶき」
Vol.1 「会員訪問を第一歩として」