『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.45 新市長への期待 

平成24年がスタートし1か月が経過しました。全国的に厳しい寒さが続いており、各地で雪の被害が報道されています。東北地方や雪の多い地域にこれ以上の雪害が出ないことを祈っています。      

今年も多くの団体や業界から、恒例の新年賀詞交歓会にお招きいただき、役員の皆様と懇談させていただいております。皆様のお話からは、昨年がかつて経験したことのない激動の年であったので、今年は一様に慎重で、着実な歩みをしていこうという雰囲気が感じられます。 

私も挨拶の中で、「新たに出直す気持ちで一歩一歩着実に」というお話をさせていただいております。

さて、1月に八王子市長選挙が行われました。3期12年、特に行財政改革を中心に市政の刷新に取り組み、業績を残された黒須隆一市長が勇退をされ、3人の新人候補による選挙戦となりましたが、現市政を継承する石森孝志氏が選ばれました。

石森氏は市議、都議と経験を積まれ、54歳という働き盛りの方ですから、大いに期待したいと思います。

特に新市長は、地域経済の活性化とまちづくりに重点をおき、積極的な姿勢を打ち出していますので、産業界にとっても心強い限りです。

行政において「財政規律を守りながら、まちづくりへの投資をしていく」ことは、きわめて難しい舵取りになりますが、これからの八王子市政には、この判断が重要になってくると思います。 

国においては、財政再建路線なのか成長路線なのかと、とかく相反するような議論がなされていますが、本来は表裏一体のものであります。

企業経営の立場で言えば、財務の健全性を維持しながら、明日の為に投資をしていかなければ、成長と発展はあり得ません。

しかし、地方自治体等、いわゆる行政ではとかく二者択一的な考えで行っているような気がしてなりません。財政規律の改善一辺倒か、あるいは明確なビジョンがなく、計画ありきだけで投資が行われているケースを散見します。

このようなあり方は、行政はつぶれないという前提の上で可能なことであり、早く卒業して欲しいと思います。

我々中小企業は常に倒産というリスクを抱えて経営をしていますので、財務と投資のバランスはあたり前のことです。

要は、行政が行うまちづくりという投資に最も求められるものは、まちの将来を見据えて優先度を的確に判断し、実現に向けて計画的に取り組むことだと思います。それでなくても、行政は常に市民からの多様なニーズを求められる立場にありますから、とかく優先順位があいまいになり易いのが問題点と言えます。

新市長にもこの点を十分留意していただき、市政運営にあたっていただきたいと思います。

わがまち八王子のため、大いなるご活躍を期待しています。

 


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