『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.4 「安全な街への願い」


八王子でも人々を震撼させる悲惨な事件が起きてしまいました。市内の大学に通う斎木愛さんが身勝手な男の兇刃によって、突然に命を奪われてしまいました。あまりの理不尽さに、どのようなお悔やみの言葉も虚しく、悲しみが深まるばかりです。ただ、私にとっては今回の無差別殺傷事件の被害者が八王子の大学に学ぶ学生であったことが二重の衝撃でありました。

八王子市には21もの大学や専門学校があり、10万人を越える学生が日々学園生活を送っています。こうした学校や学生生活のために、八王子市は早くから学園都市八王子を掲げて、学校との交流や学生の地域への受け入れを進めてきました。

新入生の皆さんが八王子で始める生活に困らないように、生活情報を満載したシティインデックス「八王子生活便利帳・ビッグウエスト」を作成・配布して、もう27年になります。

八王子市学園都市推進会議が中心となり、様々なイベントも開催されています。すべてが市民のボランティア活動として、学生さんにとって八王子が第二のふるさとになって欲しいという願いからの取り組みなのです。

私は、以前この推進会議の代表として、学生さんとの直接の交流があっただけに、今回の事件はショックでした。八王子市民が積み上げた学園都市のイメージを根底から覆した蛮行であり、献花台で友人の冥福を祈る同級生の涙を、私たちは決して忘れられません。

日本はどうしてこんなに住みにくい危険な社会になってしまったのでしょうか。八王子の事件を機に、警察官の姿を街の中に増やして、犯罪の抑止力の向上を図るとのことです。とても大切な取り組みだと思います。

私は日本に地域社会に馴染んできた、そして世界的にも優れた制度として評価の高い“交番”制度の充実強化が、安全な地域社会を取り戻す決め手の一つになるものと考えます。残念ながら、近年、私たちのまちから交番の姿が消えつつあります。この原因が予算上の問題にあるなら、社会の安心や国民の安全を守るための費用は惜しむべきではないと思います。

商工会議所でも、全国516の会議所と143万会員のネットワークを活かして、地域社会の一員である中小企業それぞれの役割を再確認してゆきたいと考えます。

二度と今回のような悲惨な事件を起こさせないためにも、私たち自身で何ができるのか、地域社会で何ができるのか。など安全に関心を持つとともに、社会の安全を支える仕組みを、もう一度構築する努力を惜しんではならないと思います。


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『田辺会頭からのメッセージ』バックナンバー

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Vol.104 『責任の重さを認識して』
Vol.103 『地道に考え、素早く行動する』
Vol.102 『世界をリードする国へ』
Vol.101 『ポジティブ思考の一年に』
Vol.100 『商工会議所が担う役割の重要性』
Vol.99 『集大成の4期目に臨んで』
Vol.98 『責任を果たすことの重要性』
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Vol.81 『つぎなる交通体系整備への取組み』
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Vol.77 『創立120周年記念事業は次へのステップに』
Vol.76 『地方創生への期待』
Vol.75 『更に賑わう八王子まつりを目指して』
Vol.74 『暑い夏に、熱い議論を』
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Vol.70 『重要な年、平成26年度を迎えて』
Vol.69 『緊急事態への備え、その重要性を考える』
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Vol.67 『年頭所感』
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Vol.58 『新年度のスタートにあたって』
Vol.57 『2月の事業を振り返って』
Vol.56 『八王子のまちづくりが進む一年に』
Vol.55 『平成24年を振り返って』
Vol.54 『まちづくりの次なるステップへ』
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Vol.52 『ロンドン・オリンピックを顧みて』
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Vol.38 「八王子が一つになって」
Vol.37 「平成22年度を振り返って」
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Vol.35 「大災害に忍耐と英知を」
Vol.34 「そごう八王子店閉店とまちづくり」
Vol.33 「<地産地消地活>の社会実験を」
Vol.32 「急がれる国家ビジョンの確立 八王子の地産地消を促進」
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Vol.28 「日商政策懇談会と口蹄疫」
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Vol.8 「金融危機の改善に全力を」
Vol.7 「新たなパートナーとして」
Vol.6 「政治に期待するもの」
Vol.5 「総合的な展示館を」
Vol.4 「安全な街への願い」
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Vol.1 「会員訪問を第一歩として」